住まいのつくられ方

建物の性能を維持し、資産価値を高め、末永く愛着持って暮して頂くには住まいのメンテナンスは非常に大事です。定期的に点検を行い、必要に応じて適切なメンテナンスが必要です。又住まい手が自分で出来るメンテナンスとそうでないメンテナンスがあります。特に訪問販売などにより、間違ったメンテナンスや改修を行うケースがありますので御注意下さい。建築した設計者や施工者に相談して、適切なメンテナンスを行う様にしましょう。メンテナンス、小規模改修、改装などを繰り返し、自分らしい住まいを完成していただきたいと思います。

1.ウォームアップの期間の注意
一通りの説明は受けても引越し準備で忙しく頭に入らないケースが多いので、説明書をよく読んでおいて、解らない所はまとめて聞くようにしましょう。
前の家との違いを確認し、焦らず、体を慣らす為にもゆっくりと暮すこと、片付けなども同じです。
気密、断熱性が違うので換気、水蒸気の排出に注意が必要です。
昔の家は一時間当たり3〜5回の換気量があったのですが、現在の家はせいぜい1,5回程度の換気量しかありません。
自然素材(無垢の木)多様の家でも気密性は昔の家に比べて高いのです。
温度だけでは無く湿度管理も重要になります。
風が通ると体感温度、湿度も下がります。
カビ、ダニ対策も大事です。こまめに掃除をしてください。家具の裏の風通しにも注意してください。
床の埃、食べかすなどに虫が付きます。換気扇、換気口の掃除、網戸の掃除などにも気をつかいましょう。
2.三ヶ月経過した頃の注意
入居してしばらくは、色々なことが再発見されると思います。工事中や竣工検査の時に気が付かなかった事が見えてきます。また空調などの影響により環境が変わり、木材や仕上材にも変化が出る場合があります。気が付いたことはメモしておき軽微なことはある程度まとめてから設計者や施工者に相談して下さい。
引渡し時に聞いたが、もう一度、設備機器の取り扱いや、建具の開閉調整の仕方、仕上げ面の手入れ方法などを施工者から聞いて早い目に対処してください。
工事中の記録、図面、書類、写真等の整理をこの時期にしておくとよいでしょう。
3.1年経過後の注意
設計者、施工者による1年点検がありますのでその折、もう一度プロの目で点検してもらって下さい。気になっているところは、あらかじめ書きだしておき遠慮しないで説明を受ける様にしましょう。床下や屋根裏など普段あまり見ないところを重点的に点検してもらって下さい。不具合がある場合はお互いに内容を確認し、その対処方法もしっかりと説明を受けて下さい。  
木材の乾燥による収縮、割れ、など屋根、外壁、その他雨水の浸入を防ぐ部分なども入念に見てもらいましょう。 木材の乾燥による、木製建具の不具合もほぼ出尽くすので、まとめて調整をしてもらいましょう。
4.2年経過後の注意
住まい方や、設備機器等の使用方法等により様々な影響が出る場合があります。水道メータを時々チェックしたり、排水の会所などの蓋を開け排水管の状況を確認して下さい。基礎の換気口の廻りの整頓も心がけて下さい。
季節により、その季節に応じた点検、また台風や地震などの影響の点検などその時々に応じた点検をして下さい。
この時期にもう一度設計者、施工者に全般の点検をしてもらう様にして下さい。
5.5年経過後の注意
外装の塗料の剥がれ、変色、コーキングの劣化、等、様々の材料や設備機器等の性能が劣化してきます、放っておくと劣化が進み、障害が生じる場合もありますので、早めに対処する様に心がけて下さい。特に雨水の進入については点検を忘れないで下さい。

6.10年経過後の注意
生活習慣の変化や、家族構成の変化により、大規模な改修が必要になる場合がありますが、その場合は安易な考えで行わないで、しっかりとした計画をたて、信頼のおける設計者、施工者に相談をして下さい。
住まいを安全で快適に住まい続けるためには、適切な使用と、手入れが必要です。手入れの方法は、大きく分けて、部屋を掃いたり、換気をしたりする「掃除」と、専門業者による「補修」があります。前者は比較的容易に出来ますが、これが住まいに愛着を持ち、長持ちさせる原点だと思います。後者は適切な判断と適切な工事が出来る業者と知りあうということが大切です。無理をして、屋根に上がる等危険な箇所の補修を自分でやろうなどと思わないで下さい。
台風や地震、火災等は一瞬にして、大切な人命や財産をうばってしまうおそろしい住まいの災害です。災害に対する備えも大切なことです。また安全に暮らすため、お年寄りや体の不自由な方、小さいお子様にはそれなりの配慮が必要ですし、間違ったガスや電気器具の使用にも注意して下さい。
最後に長期修繕計画書を作り修繕の予算を積み立てておく事も必要です。


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