住宅の価格といっても生産方法や方式の違い、使用材料の違い、耐久性による違いなどによって大きく変化します。ただ安いからと言って、基本性能も満足できない、竣工後数年で陳腐化し、地球環境に大きな負荷を与えてしまうような住宅では意味がありません。しかしわたしたちの目指す「思い」を、適切な価格で実現するためには、材料から設計、施工体制まで、建設に携わる様々な段階で無駄をなくさなければ不可能です。
わたしたちの目指すすまいは、住宅メーカーなどの志向する大量生産のすまいづくりではなく、すまいづくりに携わる職人さんの顔が見える一品生産による家づくりです。
例えば構造材などの木材はここ吉野の林業家などの協力を仰ぎ、無駄な流通をなくすことにより良質な産直材をローコストで調達することが可能ですし、一般的には希少な自然素材も、私たちの様な住まいづくりのネットワークによって比較的容易に得ることもできるようになりました。
又今の日本の住宅の建替サイクルがわずか20数年というのもコスト的には随分無駄が多い事です。構造耐力を充分考慮し、家のメンテナンスを容易に行うことができればそのサイクルは飛躍的におおきくなる筈です。また設備機器や機能面での劣化が起こっても改修等により快適な生活が保つことが出来れば、建物の生涯コストは低く押えることが出来るばかりか、親から子、子から孫というように愛着のある住まいとなるでしょう。
このような家づくりは、目に見えないですが、とても大切な価値を持っているのです。
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