省エネルギーを目指すこと
省エネルギー住宅とは、少ないエネルギーの投入で快適に過ごせる家という意味です。快適な住まいには温度環境はもとより湿度環境、風の流れ、太陽光の採り入れ等、人間の五感を通して総合的に関わってくるのです。昔から受け継がれてきた日本の民家には夏を旨とした様々な工夫を見ることが出来ます。このような伝統的な良い所は現代にも活かして、過ごしやすい省エネルギー住宅をつくることも可能です。

最近、高気密高断熱の住宅がもてはやされています。これは1997年京都会議で先進国がCO2、メタン、フロン等の地球温暖化の原因となるガスの排出抑制を義務づけられたことによって国が押し進めているものの一つです。これも省エネルギーの一つの手法ではあります。
ただ、冬の快適性だけを考えれば良い寒冷地においては有効な方法ですが、高温多湿の西日本の夏においては高気密高断熱の家と言うだけでは魔法瓶のような息苦しい家になる可能性があります。この他に湿度環境を整えるために、地面からの湿気を押さえることも大事であり、又、調湿性のある材料を使うことで室内の湿度の変動を小さくすることができます。そして、建物の配置や建物形状を工夫して通風を確保し、太陽光を制御する事も快適に住まうためのコツだといえます。

外気の諸条件の変動に対して室内環境の変動を少なく押さえることが快適な住環境につながるのです。そのためには平面計画、断面計画を綿密に行い、暮らし方を考慮して、自然のエネルギーをうまくコントロールする仕組みを物心両面で作っていく事が大切です。
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